バーテンダーになって家の電気を止められるゲーム「VA-11 HALL-A (ヴァルハラ)」感想
VA-11 HALL-A (ヴァルハラ)の感想記事です!!ネタバレ注意!!!
12月25日(日曜日)
メリクリ!
バーチャルユーチューバーより可愛いという噂の翔鶴です!
おはずい~~。語尾にズイつけるとかいう雑なキャラ付けで配信したら結構人気出そうな瑞鶴です!
今日は楽しかったゲームを紹介するよ。
また随分過激な導入だね。
これ!! めっちゃ面白かった。
日本語版もあるね!!
そう。しかも今*1セール中だから!
どんなゲーム?
バーテンダーの「ジル」になって、色んなお客さんにお酒を振る舞うゲームだよ。
画面はこんな感じ。画面←の赤い人がお客さん。
画面右側にあるのが、カクテル作成用のインターフェース。
お酒ねえ。大人っぽいな。
うん。実際、大人向けだと思うよ。
特に物語的派手さはないんだけど、
バーテンダーとして、色んな背景を持ってる人の話を聞いてあげるの。
お酒作るのがちょっとパズルゲー風味なんだよね。
私どんくさいから結構失敗した……( ;∀;)
でもやってるうちにうまくなるから
最後は「私……バーテンダーの才能ある!?」ってなるよw
成長も楽しめるということか。
オンザロックと熟成ボタンは見落としがちだから気をつけよう。
家でこたつに入ったりできる
ゲームは、お家編とお店編、交互に進んでいくよ。
↓これはお家編。
左側がスマホ画面。ニュース見たりできる。なお、鍵マークは長押しで解除。
右下にお金あるじゃん。これが結構大事で。
私は一周目電気料金払えませんでした……(半ギレ)
電気料金払えなくて電気とめられるゲームなのか……
電気料金止められると、仕事中に「スマホの充電どうしよう」とか考え始めちゃって、カクテル作る時のヒントがなくなっちゃうのよね。
世知辛い……
電気代は8000ドル、家賃は10000ドルなので、ちゃんと貯めましょう。
電気代払えないと電気とめられるってことは……
そう、家賃払えないとホームレスです……
酷い……
キャラとか個別評価
とりあえず気に入ったキャラを紹介するよ!
よしきた!
一番気に入ったのはね~~~
とりあえず主人公のジルが良かったかな。
主人公のジル。バーテンダー。かわいい。
あ、主人公。
うん。
聞き手にまわりつつも、結構自分のことも喋ってくれるし、
クール気取ってるけど、結構感情的なところも見せてくれるし、
あんまお金ないけど、教養はあるし、でもそれを自慢しないしで、
あと、何よりジルさんが「和解に失敗したキャラクター」ってとこね。
こういうキャラが自分の幼さを乗り越えて前に進んでいくのは感動的なものです。
絵だけ見るとスーパークールって感じだが……色々あるのか。
あと、グッと来たのはこの二人ですかね。
ホワイトナイトのセイと、お嬢様のステラ。
こういう組み合わせ好き。
クラスルームには確実に溶け込めない天使とお嬢様が、こういう場末のバーでイチャイチャしてる感じ、いいですね。
好き……
あと、このカップルの関係にはちょっと非対称なところがあって、
ステラはズイズイ行くタイプなんだけど、セイはそういう面であまり感情をオープンにしないんだよね。
(ズイズイってなんだよ……)
セイが弱ったところで、ステラは結果的にそこにつけこむ! やっと非対称な関係が解消された! とステラは一次的には喜んでしまうんだけど、でもすぐそういう感情を抱いたことを反省してしまうのよね! ステラいいやつ!! 最高!
あと、この人も好き。お姉ちゃん特権です、って感じで。
(私は何も聞いてない……)
アルマ。ハッカー。
危うさの人かと思いきや、圧倒的安定感の人でした……。
安定感……なの? まあ、経験に裏打ちされてる感はあるが……
あと、接客業をやると「この客か……うざいな」とか「ちょうど良いところに!」みたいな感じで
客によって来た時の嬉しさみたいなものが徐々にできてくるんだけど、
アルマが来た時の圧倒的安定感、安心感ね!
ジルみたいなキャラが心を開いてる相手としてこれ以上ないくらい適切な人ですね。
あと、仕事できそうな雰囲気がやばい。仕事お願いしたい。
あ、そこは「一緒に仕事したい」じゃないんだ?
私どんくさいところあるから……
この手の有能キャラと一緒に仕事したら、軽蔑されそうで……
もっと自信持って……
ただ、この人はちょっとテンプレすぎたので、ひねりほしかったね。
ドロシー。セックスワーカ。
なんか幼いキャラにはドロシーって名前つけとけばいいみたいな風潮あるじゃん。
怒ってるの?
いや、そういうのって大事なんだなって。ドロシーはドロシーって感じのキャラだから……
まあ、「いい娘」感はんぱない。
でもまあ、ちょっとテンプレすぎた感はあったかね。
2017年のセックスワーカの描き方として、まあ、そうなるな……って感じの、あまり驚きはないキャラクターで、
明るいキャラ性を隠れ蓑にして、実は説明的なセリフが多すぎる感があった。
いや、ゆーてこのゲーム、ほとんどのキャラは王道キャラでは? なぜドロシーさんにだけそんな非難めいた指摘を……
この子一人にサイバーパンク説明を過剰に背負わせてしまった感があり、それが申し訳ないな、と。
総評:閉塞感の先に何かある系の話としてはいい感じ
とりあえず、このゲームをやって真っ先にコレを連想しました。
↓
ランナーズ・エクリプスは、閉塞感×閉塞感×閉塞感って感じで、ひたすら息がつまりそうになる感じが魅力で。
「VA-11 HALL-A」も、そういう息苦しさが随所に散りばめられているという点ではかなり成功していたかと。
ただ、主人公がバーテンダーということもあり、体制がどうとかいうあんまり大げさ・大仰な話になっておらず。
かといって、状況に翻弄されるだけの無力感を大げさに扱っているわけでもなく。
月並みだけど「一生懸命生きてる人たちの成長を肯定する」っていう話で、すごく勇気をもらえましたね。
あと、↓みたいに、ゲーム中のキャラとのインタラクションが独特で、たまにハッとされるような演出が多くて、飽きが来なかったですね。
というわけで、年の瀬のお供に、あなたもオススメの一本です!
ぜひやってみてね!
おわり。
*1:スチームにて。2017年12月24日時点。