みた映画とか
『レスラー』のミッキー・ロークを破ってショー・ペンがアカデミー主演男優賞を取った映画、それが『ミルク』。史実の政治家であるミルクさんがゲイライツムーブメントを盛り上げる映画。まあ私は『レスラー』の方が好きかなあ。これもいい映画だとは思うけど。
人々の希望となったミルクさんは普通にカッコいい。でも、ミルクもいいんだけど、ダン・ホワイトもすごく良いキャラなんだよねえ。ミルクの私生活をもうちょっと削って、ダン・ホワイトの葛藤を入れれば完璧な映画になったと思う。
あとスコットの俳優さんセクシーだよね。絵に描いたようなセクシー男って感じだ。ジェームズ・フランコさん。
これは傑作ですわ。完全にノーマークだった。多分マーケティングの問題なのだと思うのだが、この映画はバイキング×ドラゴンという二大要素からなる映画なのに、ドラゴン要素しか売り出してなくて、そのせいで客を逃してると思う。完全なファンタジーじゃなくてバイキングに寄せてる映画なのねということを知ってれば手に取りやすかったと思われる。ドラゴン単独ってちょっとジャリすぎるんすよね。
正ヒロインがくっそかわいい。いやマジでちょっとエモ入ってるバイキングガールとか最強やろ。アニメ映画では『リトルウィッチアカデミア』に出てくるスーシーちゃん以来の名ヒロインですわ。最初の登場シーンもいいのですが、モンタージュシーンでふてくされてるシーンで可愛さ爆発。何がいいってこの子はバイキングの伝統としてのドラゴン殺しに使命感燃やしちゃってますからね。伝統大好きエモガールとか神。
あと、物語のテーマの一つに身体障害ってのがあるわけだが、それの使い方も良かったよね。身障者同士の協力っていうありきたりなモチーフをあえて我慢したおかげで、物語中盤をドラゴンを飼いならす楽しさを描くのに使うことができていて、ここが大成功(つーか題名も、「ドラゴンの飼いならし方」だし)。中盤で無理やり「俺もお前もカタワなんだよな。お互いを補おうぜ」にしちゃうと、多分暗すぎてつまんなくなってた。
それで最後に主人公も身体障害者になってしまうのだが、その扱いが馬鹿みたいにあっさりしてるのも良かった。身障者を受け入れるのはまあ当たり前であって、そういう説教を長々やらないのは本当に子供を尊重してるよなあという。あのあっさりさが逆に教訓なんだよなあ。受け入れるってことは大事だ。